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攻撃 もうひとつ、地球をつくるとしたら。
2ヶ月ぶりにハワイへ戻って来ました!!!
無料で活用! 攻撃まとめ
夏休みが明けて、相葉君はクラスの一員になった。
派手なタイプではない。
でも、目立つんだ。
そして、いつもニコニコしてる。
話しかければ一生懸命聞いてくれるし、損な役回りも寧ろ楽しそうにやってのけてしまう。
喜怒哀楽、全て出すけど、自分本意に攻撃的になることはなくて。
運動神経抜群なのに、何もないところで派手にコケていたり。
気づけば、クラスのマスコット的な存在になっていた。
「櫻井君、あのね…」
何かあると相談をしにくる相葉君に、俺はクラスの奴らより信頼されているんだって少しの優越感を感じていた。
「雅紀ー。」
教室の外で相葉君を呼ぶ声がした。
部活の先輩風の奴が、手招きをしていた。
返事をして駆け出そうとする相葉君の手首を、咄嗟に掴んだ。
「えっ!?」
驚いて俺を見る。
「あっごめん……」
自分のしたことに混乱して、俯いた。
くふふ。
相葉君が笑う。
「すぐ済ましてくるから。」
俺の肩に、ポンと一度手を置いてから廊下へ走って行った。
俺、何してるんだろう?
他の奴が、雅紀って呼んだぐらいで?
自分が分からなくて、机に突っ伏した。
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