経営学では説明しきれない遅延の謎

 私自身に起きた、死産までの記録になります。似たような症状だからといって、同じ結果になるとは限りません。妊娠中の方は不安になるかもしれまん。また、辛い内容が含まれています。天使ママさんは辛い記憶を呼び起こしてしまうかもしれません。 ご注意願います。  心拍停止、「子宮内胎児死亡」を告げられました。もう一度診察を受けるまでは確定ではないと、自分に言い聞かせていました。 振り返り記録、前回の記事?天使になったピヨちゃん 死産までの振り返りまとめはこちら◆◇死産までの振り返り◇◆       【7月19日(水)】【19週2日】  14:00 診察に呼ばれた。母と一緒に診察室へ入る。 不在の主治医のI先生に代わって、O先生が診てくれる。  経服エコー。昨日の夜、ここで心拍停止を告げられた。   お願い…動いていて…   でも映し出されたピヨちゃんの姿は、昨日の夜と一緒だった。  O「やっぱり…心臓は動いてないですね。 もう変形が始まってるかな…。」   変形…?   その言葉が胸に引っ掛かる。  O「下からも診てみましょう。下からの方が近いんで。」  経膣エコー。ショーツを脱いで、脱衣かごに置く。   昨日の朝は、ここでいつもと同じように診察を受けて、ピヨちゃんの心拍も確認できていたのに…   同じ部屋なのに、全くの別世界のようだった。  O「こっちで見ても…同じかな…」  それが、最後通告だった。わずかな希望は、打ち切られた。  そして、O先生から説明を受けた。ゆっくり、優しく話してくれた。   「今までの経過を見ていると、今回の事は私たちにとっては突然でびっくり、ということではなく、今までの所見を考えると、やっぱりな…という感じです。」(※子宮内感染、羊水過少、成長の遅延、脳室拡大の所見)   それでも…私は信じていたんです…。   「この子の場合は、産まれてきても長くは生きられなかったと思います。」   生きて…会いたかったんです…。   「もうちょっと週数がいったら、中絶についての話をしようかなぁと思っていたんですが、私たちがそのことで悩むことなく、亡くなったというのは、逆に良かったのかもしれません。」   一緒に…生きて行きたかったんです…。    そして処置の話に入った。 朝も説明があった2つの案。人工的に陣痛を誘発するか、自然に陣痛が来るのを待つか。  私は先生が発した「変形」という言葉が引っ掛かっていた。  私「お腹の中にいると、変形してしまうんですか…?」  O「お腹の中は温かいんで… 長くいると、腐敗というか変形が起きてしまうんです。     もしかしたら、もう始まっているかもしれません。」      そんな…。   ピヨちゃんとお別れするのは悲しい。少しでも長く一緒にいたい。 朝の時点では、自然に陣痛が来るのを待ち、最後の思い出作りをするのも良いかもしれない、と思っていた。  でも私は決めた。  私「今から…処置に入ってください…。」  きれいなままで、ピヨちゃんを出してあげたかった。きれいなままで、見送ってあげたかった。  O「…分かりました。痛みを伴うものなので、麻酔を使うことも出来ますが、どうしますか?」  無痛分娩と同じように麻酔をすることができる、と言われた。私は断った。  私「…要りません。」  O「それは、どうして?」  ピヨちゃんはここまで頑張って生きてくれた。苦しかったかもしれないのに、お腹の中にずっといてくれた。 でも、私は産んであげられなかった…。  私「お腹を痛めて…産んであげたかったから…」  そこまで言って、涙と嗚咽で言葉は続かなかった。母が背中をさすってくれた。  ピヨちゃんがお腹にいたという証。その証を“苦しみ”として受け止めたかった。 その痛みを感じたかった。  O「本当に辛くなったら無理しないで言ってくださいね。」  こくりと頷いた。  そして、最後のエコー写真を1枚渡された。  妊娠19週2日。 成長が遅れていると言われていたピヨちゃん。先週の診察では「16週1日」の大きさだった。 渡されたエコー写真には「17週5日」と表示されていた。   最後まで、ピヨちゃんは成長しようとしてくれていたんだ… 心臓が止まる、最後の瞬間まで…    私が、ピヨちゃんのために最後にしてあげられること。    それは、ピヨちゃんを産んであげること。    ピヨちゃん、お母さんも頑張るからね。 もうすぐ、会えるからね…。    お別れの、カウントダウンが始まった。        ピヨちゃん、 最後の瞬間まで、頑張ってくれたんだね。 お母さんが毎日 「おっきくなろうね」 って話しかけていたからね。  偉かったね、 ありがとう。      ?お別れの準備(1)へ続く。  【補足1:麻酔について】 私はもともと、普通分娩で産みたいを思っていたのもあり(どんな痛みか経験してみたかった)、麻酔は使わないことにしました。無痛分娩に対する批判ではありません。 【補足2:死産・流産の処置について】 心拍停止後、亡くなった胎児が子宮内で変化することにより、母体に影響を及ぼすことがあり、子宮内で亡くなった場合には分娩を誘発することが一般におこなわれています。 私の場合は、ピヨちゃんのサイズが小さめだったことや、長期の出血によりお産の方へ体が進んでいたことから、自然に陣痛が来るのを待つ、という選択肢が与えられました。 

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 私自身に起きた、死産までの記録になります。似たような症状だからといって、同じ結果になるとは限りません。妊娠中の方は不安になるかもしれまん。また、辛い内容が含まれています。天使ママさんは辛い記憶を呼び起こしてしまうかもしれません。 ご注意願います。  「羊水過少(慢性早剥羊水過少症候群:CAOS)」「成長の遅延」「脳室拡大」を診断され、流産・死産を宣告されました。でもピヨちゃんの命を信じ、絶対に諦めない強い心で声を送り続けました。 振り返り記録、前回の記事?ピヨちゃんへ贈る、ゆりかごの唄 死産までの振り返りまとめはこちら◆◇死産までの振り返り◇◆       【7月18日(火)】【19週1日】 入院21日目。 入院してから約3週間。22週までもあと3週間弱。  朝ははっきりとした心音を聞くことが出来た。 診察でも、特に変化はないと言われた。 出血量も少しずつ減ってきていた。   穏やかな、朝だった。    午後。 シャワーの時間はいつものように歌を歌った。  ピヨちゃん、どの歌が一番好きかな~?産まれて来たら訊いてみよう。  シャワーから部屋に戻ってくると、激しい雷雨の音がした。窓からピカッと雷の光が漏れてくる。  看「すごいねー。赤ちゃんびっくりしちゃったかな?」  ピヨちゃんは大丈夫だよね?  そっとお腹に話しかけた。    姉がお見舞いに来てくれた。足りなくなったものを買ってきてもらい、いつものように談笑していた。  夕方。 夜の担当の看護師さんが挨拶にきた。 心音確認は午前に2回、夕方に1回、計3回行う。3回目の心音確認は、いつもこの時間だった。  私「赤ちゃんの心音聞く?」 姉「えーっ、聞けるの??」  でも看護師さんは行ってしまった。  私「残念だったね~。」  ピヨちゃんの心臓は、変わらず動いていると思っていた。    20:50 3回目の心音確認は、いつもとは違う就寝間近の時間だった。  超音波にジェルを塗り、お腹にあてる。 お腹の上をぐるぐる探すけど、なかなか見つからない。  私「見つからない時はホント見つからなくて… 結構時間かかるんですよね。」 看「この週数はね、動くからね~。」  よくあること。 「かくれんぼしないで出ておいで」そう話しかけると、その後心音はちゃんと確認取れていた。  看「ごめんね、お腹冷えちゃうよね。 後で処置室でもう一回見ようか?」  看護師さんは他の人の心音確認に行った。  ピヨちゃん、かくれんぼしてないで出ておいでよ。  いつものように、お腹をなでて話しかけた。 トイレにも行き、いつもと同じように「一緒におしっこしようね~。」と話しかけた。  トイレから戻り、ベッドで待っていると看護師さんがやってきた。  看「じゃぁ、EMiさん、処置室へ。」   21:00過ぎ。 就寝時間を過ぎ、廊下の電気は消されていた。 処置室に入ると、クーラーが効いて寒かった。  しまった、上着着て来れば良かった…お腹冷えないかな、大丈夫かな…  看「ごめんね、不安になっちゃうよね。」  経腹エコーの台に横になり、超音波にジェルを塗り、また探す。 見つからない。 でも私はその様子をニコニコ見守っていた。  ピヨちゃん、まだかくれんぼしてるのかな~  看「こっちで見ちゃおうかな…」  経腹エコーの機械をいじりはじめた。 でも、体がしっかり映らない。  看「やっぱり私じゃ…先生に診てもらおうかな…。」  先生出て来ちゃうのか・・・でもまぁ、これで安心して寝れるか。  先生がやってきた。  私「宜しくお願いします。」  笑顔で挨拶をした。当直の、男の先生だった。  医「胎動、あんまり感じなかった?」 私「胎動はまだ無いんですよ。」  先生がエコーの超音波をお腹にあてた。エコー画面に目をやる。  頭…それから体…  先生はじっと画面を見つめ、何も話さない。  長い…  画面に映し出されたピヨちゃんの体は、まるで静止画のようにピタッと止まっていた。  いつもと違うことが分かった。  嘘だ嘘だ嘘だ。 そんなわけない…。 早く見つけてよ…!  先生は黙ったまま画面を見つめている。超音波の位置を何度も変えて、色んなアングルから確認する。映し出されるピヨちゃんの姿は同じだった。  違う! 今日じゃない! 今日のはずがない!!  そして、先生が私の方を向き、重い口を開いた。  医「率直に言うとね…」    ソッチョクニ…   その言葉の先に、どんな言葉が待っているのか想像出来た。 でも私はその言葉を全身で拒否しようとしていた。              聞きたくない。聞きたくない。                  「率直に言うとね…        今、赤ちゃんの心拍が確認出来ないんだ…。」                   どんな子でも受け入れようと思っていた。 明るい未来だけを想像していた。    絶対に諦めないと、ピヨちゃんに声を送り続けた日々。  つめたく冷えた部屋。    私の中で、すべてが止まった。         ピヨちゃんと生きていく 人生がすべてだった。 ピヨちゃんと生きていくはずだった未来から ピヨちゃんがいなくなった。  寂しいよ。 ピヨちゃん、戻っておいで。 もう一度、夢を見させて。        ?全てが止まった夜。心拍停止(2)へ続く。